こだわり
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作物が健康に育つこと、食べた方が健康になること、作り手も健康であること。
私たちのお米作りはそんな「三方よし」の想いを込めています。作り手がメタボな体で、果たして健康な作物ができるでしょうか?といつも思っています。
自分自身の体を十分にケアできるからこそ、作物にも同様に注意を払うことができ、健康に育てることができると信じています。
今では健康を維持するときにこんなことを思っています。おいしいものを食べたいという自分自身の欲求と支えている体があります。
自分の人格と体という人格(的確な表現かどうかはわかりませんが)、体の人格なんて普段意識していないことに気付きました。
これまで、寝る前に食べたら内臓が夜通し休みなく働くことになると思ったり、お酒を飲みすぎたら解毒するのが大変だなんて思ったりしませんでした。
自分の欲求を思い出すだけでなく、そこに体と向き合ってバランスをとっていくことが必要なんだと今は強く感じています。
お米作りを一生懸命やり続ける中でそんなこともわかりました。
新しい気付きは、まだまだあると思いますし、さらに極めていきたいと思っています。そして、いずれ「健康に育っています」という表示で皆様にお米を販売することができればと考えています。
すべてのことに感謝して、今後もお米作りを一生懸命やりたいと思います。
お米作り
有機栽培はただ安全でおいしいお米を作ることだけが目的ではありません。
私達東町自然有機農法は、地域の方々や消費者の皆様とうまく絡み合ってそこから新しい物を生み出していく、そして、その力を社会のために僅かでもいいから役立てていくことが大事だと思っています。
こだわりの有機栽培
癒し肥
収穫も終わった田んぼは、緑もなくなり冬眠しているかのように穏やかです。
そんな中、躍動する春に向けて12月から1月に米糠、籾殻の散布を行います。大きな収穫を与えてくれた感謝の気持ちを表す意味で「癒し肥」と呼んでいます。収穫後の副産物を土に返す、循環的な土作りこそが自然本来の姿に近いのだと思っています。
「癒し肥」によってゆっくり、じっくり微生物を増やし続けて稲作が始まります。「今年も頑張ってくれよ!!」と掛け声をかけたくなる位、愛しくなります。
田植え
好天の日に田植えを行います。田植え直後からは1枚を残し深水にします。溺れかけるほどの水を入れ、負荷を与えることによって稲に「生きる力」を付けていきます。田植え終了後1週間以内に除草機で助走を行います。
雑草はまだ目を凝らさないと見えないほど小さいのですが、除草することで浮草のように水田に浮いてきます。
風が吹くと風下の隅に一面に広がります。あまりの多さにびっくりします。
その後は機械除草を1週間おきに2度行い、残った雑草は手で除草していきます。
稲と雑草の共存
稲も雑草も、ともに切磋琢磨しながら生育していきます。田んぼに生える雑草はほとんどがコナギという草で酸素が無くても生育できるほどの強い草です。
機械や手で除草をしても完ぺきに抑えることはできません。稲の害にならない程度の雑草は稲に「生きる力」を与え、「共生」をしていくことになります。
強くて健康な稲の生育には、自然環境をうまく活かしてバランスを保つことが重要なのです。
収穫
黄金色の稲穂が垂れ下がってくるといよいよ収穫の季節です。
収穫のタイミングが早すぎると未熟粒が多くなり、収穫量が少なくなります。逆に遅すぎると収穫量が増えますが籾が熟れすぎてお米の色つやが悪くなり、品質や味が落ちてしまいます。稲の収穫はタイミングが大切です。
健康に実った稲は茎が太く、葉にツヤがあり田んぼに黄金色の輝きをもたらしてくれます。「今年もいいお米ができました」と言い子孫を残してくれた稲たちに感謝をしながら、丁寧に収穫していきます。